2012年01月03日
2012年1月1日の那智の瀧~台風12号の爪跡

1日に帰省した際、先に那智山に登って那智大社に初詣に行ってきました。
やはり、台風12号によってどのような被害があって、それがどの程度復旧しているのかをこの目で見たかったので。
そして上の写真の左側が、その時に撮った飛瀧神社の祭壇、そして右側が2010年の1月2日に撮影したものです。
最初、祭壇がどうなっているのか理解ができませんでした。
しかし、徐々に現実を理解し、知らぬ間に涙が溢れてきました。
それでは順を追って何枚か写真を貼っていきます。

ちょうど那智勝浦町のJR湯川駅辺りで日が昇り始めたので、少し車を止めて見ていたのですが、やはり雲が多くてちゃんとした日の出は見ることができませんでした。
(翌日2日は天気良かったんですがね・・・。)
車の量は非常に少ないです。
国道42号線から那智山へ登る道へハンドルを切ってから暫く行くと、今回一番被害の酷かった井関、市野々地域へ差し掛かります。
(そちらも何枚か撮っていますので、別枠でアップしたいと思います。とにかく那智川に流れ込んだ土砂は想像以上だった・・・。)
途中で2ヶ所、道が崩落して修復が終らずに片側通行になっているところがありました。
道路は支障があるのはそこだけになっており、少し待ちますが別に大型車両は通れないということもありません。
バスも十分通れます。
駐車場に着きましたがガラガラです。観光バスが全然止まっていない。まぁまだ7時にもなっていないというのもあるのかも知れませんが(ちょうど日付変わった辺りがピークかもでしょうし)、入口のおっちゃんに聞いても「少ないですね~」と苦笑してました。

駐車場から見た風景。山々の至る所で土砂崩れの痕が・・・。


途中何度か膝が笑って休憩しながらも那智大社の境内に着きました。やはり人が少ない。
日が昇ったばかりの薄暗い境内が余計に寂しい。
写真を撮っていると、NHKのカメラが来ているのが目に入りました。ニュースで取り上げられていたそうです。
【台風12号】那智大社の被害状況
台風直後の状況をアップされておりますので比較のためにリンクを貼っておきます。
土砂が流れ込んだ第五殿と第六殿(八社殿)の間の状況。


土砂は取り除かれていますが、完全復旧とはいかずにブルーシートがかけられてコーンで遮られています。
それぞれの社殿に奉られている神様については、こちらをご参照下さい。
一通り見て回ったのですが、那智大社境内では被害の爪跡が残っているのはここぐらいでした。
これには少し安心しました。

こちらは隣の青岸渡寺。
こちらは被害を受けたようには見られず。中では護摩行が行われていました。
そして石段を下りて那智の瀧へ。

ここも大雨によって崩れたんでしょうか・・・。
大雨によって土が流されて危険な状態になった木や倒木を処分したのか、あちこちでこういう切られたものを見ました。
飛瀧神社の鳥居をくぐって更に石段を下りていく。
そして最初に目に飛び込んできたのが、祭壇の向こう側の岩の数々です。
冬で水量が減っているから岩が目立つのは当然なのですが、そう何度も言っている訳ではないので見慣れたとも言えないのですが、目に入る岩にもの凄い違和感を感じます。
崩れ落ちて流れてきた岩が混ざっているからです。

水が少なく乾いており、また曇り空で日が当たっていないとはいえ、長年瀧に打たれ水に浸った岩と、新たに崩れてきた岩とは色が全然違うんですね。
また、雨に表面が流されて新たに出てきた土の色が、更に違和感を増幅させる。
木々の隙間から下流を見ると、崩れ落ちた山肌、川に残った岩や流木が見えます。


そしてトップに貼った、祭壇の様子を見て愕然・・・。
ほぼ3分の1が崩落しておりました。
神籬(ひもろぎ)はいつもの場所に祀ることができず、壇の前に置かれていました。
初穂料を納めて更に奥へ。

一昨年はそれほど寒いと感じることがなかったのですが、何故かこの日はとても寒く感じました。
帰りの車の中で、冷え切った手がなかなか温まらなかった。
何か、瀧の生命力が失われてしまったような、そんな気までしてきました。

展望台の下にも崩落の痕が見えます。

岩ばかりが見える川・・・。


後ろから見ると、祭壇の崩落の度合いがよく分かります。
復旧にはどれだけの時間がかかるか・・・。
濁流によって流されていった緑が元に戻るには、また長い年月がかかるのでしょうが、再びあの生命力溢れる瀧が甦り、そして多くの人々が参拝に来る日が早く戻ることを願ってやみません。
結局2時間ほど滞在したのですが、帰る頃にもまだ駐車場は満杯になっておらず、観光バスも少なかったです。

Posted by つくちゃん at 14:50│Comments(0)
│徒然